はじめに
こんにちは!じゅんです。
たくさん本を読みたい。
本は読むだけでいい、それ以外に何も求めない。
これが最近の私のモットー。
さて、なんだが記事のタイトルと矛盾しているようですが、今回は「本を売る楽しみ」についてみなさんに伝えたいと思います。
本を集めるのが趣味という方や、本から何かを得て今後の生活に役立てたいというタイプの方にも、ぜひ”本を売る”楽しみを知ってほしいです。
それでは、少しばかり私のお話しにお付き合いください。
本は売った後に買いなおしたっていい
私はつい最近まで、どちらかというと本を集めるのが好きなタイプでした。
本を集めること、それは決して悪いことではありません。
好きな作家さんが影響を受けた本を見つけると、無条件で欲しくなったりしたものです。
このブログでも、それについて以下の記事で触れています。
しかし、最近モチベーションがかなり下がっていました。
なんとなく本が残っているのが、気持ち悪くなってきたのです。
本が増えていくと、それに従って部屋も片付かなくなり、だんだんと本を買うのが億劫になってきます。
もちろん、途中で本を手放せば良かったわけですが、本を何度も楽しみたいという欲が強かったため、なかなか実行に移せませんでした。
いつでも手に取れる位置に本があると安心出来る、というのも理由の1つだったかもしれません。
しかし、時が経つごとに代わり映えのしない本棚が、だんだん色あせて見えるようになりました。
そして同じような本ばかり読んでいると、だんだんと視野が狭くなっていくような、そんな気がしたのです。
本において何回も読むことは大事とされがちですが、それは本から何かを得ようと必死になっているようで、なんだか滑稽だと感じるようになりました。
本は薬じゃない。
どうしても再度読みたくなったら、買いなおせばいいんです。
案外買いなおすことが少ないことに気づくのではないでしょうか?
休憩①~もっともっと読書が好きになる本紹介~
・「本の虫の本」(創元社)
タイトルの通り、読書好き、いや活字中毒といえるほどの方々が集まって書かれた本。ライターから本屋店主まで、それぞれのエピソードを交え、書籍愛に溢れた素晴らしい一冊。
本を売るメリット
本は売ってもお金にならない?
実は、これまでにも本を売ろうとしたことが何度もありました。
ですが、その度に「どうせ二束三文だよな・・・」と考えて、売る手間暇を考えたらコスパが悪いと決めつけていたのです。
事実、20~30冊ぐらい売って、結果200~300円なんて時もありました。
重い本を頑張って持って行って、それだけじゃ辛いよという方が大半ですよね。
しかし、運が良い時は買い取りで1000円を超えるなんてこともあります。
さらに最近では、お店が買い取り強化しているマンガや本を売ったら7000円弱の金額になったこともありました。
そんなこともあり、もしかしたら本は買って読むだけの楽しみなのではなく、売る楽しみもあるのではないかと気がついたのです。
最悪、200~300円ぐらいだとしても、交通費の足しに出来る(私は車がないため交通費がバカにならない)というのはとても大きなことです。
交通費がかかるから本屋に行きづらいという抵抗も、最近はかなり少なくなりました。
さらに、本を購入するだけだと、損したくないと神経質になりすぎてなかなか本選びがしづらくなってしまうことがあります。
売れば少しは戻ってくると考えれば、安心して本を購入できるのではないでしょうか?
私が本を売る際に心がけていること
最近、私が本を売る際に決めたルールがあります。
・手持ちの本が、店毎の強化買い取りに指定されていたら、必ずそのお店で売る
・思い入れの少ない、また最近買った新しい本はブックオフで売ってしまう
・思い入れのある、数十年単位で評価の高い書物などは古本屋で売る
漫画やライトノベルの場合、まんだらけなどのHPに強化買い取りなどが記載されています。
そういったものだと半額近い値段で買い取ってもらえるため、ぜひ持っていきましょう。
逆に、特にそういった強化買い取りリストになければブックオフで売ってしまって私は良いと思います。
ブックオフは、綺麗な最近のベストセラー本をそこそこな値段で買い取ってくれることが多い気がします。
逆に強い思い入れのある本や、探し続けてやっと見つけた本、価値が高そうだと思う本はなかなか手放すことが辛いと思います。
しかし、大事な本を手放せるかどうかが、コレクターかそうではないかの差だと思います。
私はコレクターには向いていないと感じたため、売ることにしました。
ただ、そのままブックオフに売ってしまうは嫌だったので、雰囲気の良い古本屋に行って売ることにしました(もちろんその古本屋のカラーにあった本を売ります)。
そうすれば次の良い読者さんに、その本を受け継いでもらえるような気がしたのです。
休憩②~もっともっと読書が好きになる本紹介~
・岡崎 武志 (著)「気がついたらいつも本ばかり読んでいた」(原書房)
この本のみならず、岡崎武志さんの書籍は多数愛読している。こと本の紹介に関しては他の追随を許さない見識の深さで、読むものの心をつかんで離さない。著者の本を読んで本に興味が沸かない人がいたら逆にみてみたいぐらいである。
本棚の風通しを良くする
さて、ここまで本を売ることで得られるお金の話をしてきましたが、もう一つ大きなメリットがありますよね。
そうです、本棚が空くということです。
本を売ることは、本棚の風通しを良くすることに繋がります。
人によって異なるかもしれませんが、私の場合、買ってから数ヶ月経つとその本を手に取ることはほとんどなくなります。
手にとっても、結局途中でやめてしまうことが多い。
それはやはり、どこか新鮮味にかけてしまっているからだと思います。
別にこれは、綺麗・汚いの問題ではなく、本の鮮度の問題です。
どんなに良い本でも、あまりにも買ってから時間がたってしまったり、何度も何度も読んでいると本自体に力(自分に対する)が無くなってくるのです。
そんな時にはあえて手放すことで(特に思い入れのある本を手放す勇気は大事)、ちょっともったいなかったかな?という認識が自分の中で生まれ、それが次の読書欲をさらに刺激していくのです。
手放すと途端に同じようなものが欲しくなる時がありますよね、そういう感情を利用するんです。
全く読んでない本だろうが、一度読んだ本だろうが、めちゃくちゃ思い入れのある本だろうが、勇気をもって手放してみましょう。
新しい世界がきっと開けてくると思います。
さいごに
なんでも便利になったこの時代、本を買って読んで売るということはあまり楽なことではありません。
それこそ、電子書籍なら買いに行く手間も売りに行く手間も部屋を本で圧迫されるなんてこともないわけです。
ですが、むしろその不便さこそ大事なのではないかと私は思います。
特に私のような出不精な人間にとって、買いに行く、売りに行くという動作そのものが運動になりますし、外界との繋がりを形成をする大事な時間なわけです。
世の中無駄なことなんてないんですね。
そして、この本を買って読んで売るという趣味ほどお金がかからないものはなかなかないと思います。
というのも、現在はブックオフでは本が100円で買えるから。
定価なら1500~2000円する状態の良い単行本が100円コーナーにあるわけですから、これを利用しない手はありません。
ですが、これはやはり世間的に読書がもう時代遅れなためでしょう。
もうあまり本に需要がないからここまで安くなってしまうのだと思います。
これを喜ぶべきか、悲しむべきか、私は分かりません。
ですが、みんなが読書から離れている間は、その分手軽に読書を楽しむことが出来るため、今こそ「読書の時」なのだと思います。
最近、読書が進まないなぁと思う人の心に少しでも届けば幸いです。