役に立つことばかり求めると小説が読めなくなる
こんにちは!じゅんです。
みなさんは、小説とそれ以外の本を比べた時に、どちらの方が読みやすいでしょうか?
私は、自分自身に嫌気がさしている部分でもあるのですが、無意識に本を読むなら役に立つものが良いと思ってしまうタイプのようです。
そのため、自己啓発本やエッセイなどを今ままで頻繁に読んでいたのでしょう。
私は自分の心の貧しさゆえに、小説を読む意味を感じ取れていなかったのだと思います。
これは人生をかなり損しているようなものです。
今回は自分に言い聞かせるつもりで、小説を読むことが苦手な人が、小説の魅力を知り、楽しめるようになるための記事を書きました。
今後の参考になれば幸いです。
本はどのようなジャンルでも著者を知ることが出来る
本の楽しみとは何でしょうか?
私は、著者という人間の内面を知ることが出来ることだと思います。
エッセイなどに限らず、本を読むということは、著者の精神世界に入っていくことであり、著者を知る唯一の手がかりです。
小説を読んで著者のことが分かるのかと私は考えてしまうことがありますが、本は著者が何十~何百~何千時間もかけて書いているものですから、著者の内面や思考が反映されないわけがないのです。
もちろん、登場人物がこういう行動をしたから、著者もそういう行動するということではなく、少なくとも著者はその本の物語や登場人物の行動に、”関心”があることは確かです。
著者が関心のあることを知ることが出来るというのは、十分に著者のことを知ったことになると思います。
そういった意味で、私は小説を読むときは常に著者を意識して読んでいます。
純粋に物語だけを楽しめればそれで良いかもしれませんが、私のように何かと意味を考えてしまう方は、著者の思考に重点をおくと良いと思います。
小説の魅力
エッセイや自己啓発本にはない小説の利点は、これらの本では倫理的に書けないであろう、心の黒い部分も小説では描けることです。
もちろん、さきほども書いたように、暗い小説だからといって、著者も暗い方という訳ではありません。
著者は、暗い話にも関心があるということです。
そういった著者の暗い話への関心も、本を通じて知ることが出来ます。
これは、エッセイでは書きたくても書けない場合が多いです。
そういった意味で、エッセイより小説の方が著者を知ることが出来ることもあるのです。
また、今まで著者を知ることということをピックアップしてきましたが、著者への思考を切り離し、登場人物はなぜこのような行動をとったのかを考えることもお勧めです。
むしろ小説の楽しみ方としては、どちらかというとこちらの方が一般的かもしれませんね。
小説の難しさ
小説も難しい点があります。
それは、著者の意図を感じることです。
なぜ著者がこのような登場人物を書き、このような物語を書いたのか、小説を読んで理解することは難しいでしょう。
そのような話に関心があるのは分かりますが、なぜ書いたのかまではなかなか分かりません。
その点、エッセイや自己啓発本は目的がはっきりしていますよね。
つまり、小説の場合、なぜそのような話を書いたのかは読者自身が想像しなければならないので、ある程度の想像力が必要となるでしょう。
小説読む時に意識していること
最後にまとめとして、私が小説を読む時に考えていることを紹介します。
①小説には著者という作り手がいるということを意識する
②物語や登場人物から著者の関心を探る
③著者はなぜこのような物語を書いたのかを想像する
④純粋に登場人物の行動の理由を考える
みなさんも同じように悩んでいる方はぜひ試してみてください。
読んでいただきありがとうございました!