音楽ユニット「ClariS」の魅力
こんにちは!じゅんです。
ClariSは2010年にメジャーデビューした二人組の女性音楽ユニットです。
構成メンバーはアリスさんとクララさんで、当時はまだお二人は中学生でした。(※現在はアリスさんが脱退し、カレンさんが新たに加入しています)
ClariSは主にアニメのOPやEDなどの楽曲を歌っていて、基本顔出しは行っていません。(※現在は単独ライブのみ顔を出してライブを行っているようです)
特徴はやはりその声です。
中学生ということから、声にあどけなさがあるものの、どこか哀愁を感じる大人な声質なのです。
その声質が存分に活かされた楽曲が、デビュー曲の「irony」です。
この曲はアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の主題歌であり、素直になれない女の子の心情を描いた楽曲になっています。
作曲はニコニコ動画で活躍しているkzさん担当していて、ダンサブルながらどこか哀愁の漂うメロディがとても人気の楽曲です。
この曲が発売された当時、なんて成熟した歌声なんだと驚いたのを覚えています。
その後のClariSの活躍は凄まじく、入れ替わりの激しいアニソン業界の中で、何年も連続でタイアップ曲を勝ち取っていきました。
私がぱっと思いつく限りでも、「偽物語」「魔法少女まどかマギカ」「ニセコイ」など人気アニメのOPまたはEDを担当しています。
なぜここまで人気になったのでしょうか?
1.ClariSは現役の学生だったため、学園アニメの主題歌をよりリアルに歌える
2.顔出しなし、ヴィジュアルは二次元の女の子のイラストで情報公開
3.他を寄せ付けない圧倒的な歌唱力
ClariSがOPやEDを担当するアニメは、10代の学生がメインで登場するものが多いです。
ClariSのお二人も学生ですから、キャラクターの心情をリアルに表現出来るというところが大きな利点だと思います。(キャラクターソングではないので、そこまで意識して歌ってはいないと思いますが)
そして、顔出しをしていないので、聴き手はアニメのキャラクターが歌っているところを想像したりすることができ、とても自由度が高いことも魅力です。
しかし、誤解していただきたくないのが、これらのことは全て素晴らしい歌唱力ありきの話ということです。
ClariSの音楽は、アリスさんの芯のある歌声と、クララさんの華のある歌声が絶妙なバランスで混じり合い、とても聴き心地が良いです。
女性のデュエットとしてみても、とてもレベルの高いものだと思います。
ClariSの私的お勧め楽曲
STEP
「STEP」はアニメ「ニセコイ」のOPで、作曲はironyと同じkzさんです。
ニセコイというアニメは高校生の主人公である「楽」と、ヒロインの一人である「千棘」がニセの恋人関係になるところから始まるのですが、各キャラクターごとの心理描写が逸品で、人気を博した作品です。
実は楽とヒロインの一人である「小咲」は両想いなのがすぐに読者には分かるのですが、千棘との関係もありなかなか互いに踏み出せないのです。
STEPでは、サビの
今を変えることは
辛いこともあるけど
たとえピースが揃っても
この手で導かなきゃ
という歌詞がとても印象的で、キャラクターの心情とリンクしているため、聴いている人はよりアニメの世界観にハマることが出来るのだと思います。
reunion
「reunion」はアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」のOPです。
この曲は特に歌詞がいいですね。
君とまた手をつなごう
私とまた夢を見よう
傷だらけでも今を抱いて
はじまりにしよう
最初の2行で幸せいっぱいの二人を表しているようですが、3行目の「傷だらけでも今を抱いて」で、困難に二人で立ち向かっていこうという歌であることがわかりますね。
今の世の中、喜びだけの歌は逆に共感されにくく、むしろ辛いことを認め、それでも生きていこうという希望の歌が求められているのだと思います。
後期Clarisから、ライブでの顔出しまで(追記)
アリスさんが脱退し、カレンさんが加入した後期Clarisですが、最初の頃はその突然の変化に戸惑ったファンもいたのではないかと思います。
私自身、しばらくClarisから遠ざかってしまっていたのも事実です。
しかし、最近改めて後期Clarisの「Cheers」を聴く機会があったのですが、すごく息が合っているなと思いました。
調和がとれていると言いますか、なんとも耳心地が良かったのです。
誤解を恐れずに言うならば、前期Clarisが天才二人の個が光るグループだとしたら、後期Clarisは天才二人が協力することで光ったグループなのかなと思います。
グループとしての円熟を感じますね。
そして、今ではなんとライブで顔出しまでされたようです。
1つの売りであった顔出しなしを捨てるというのはかなり勇気が必要だったと思いますが、ファンとの距離感や、自分達の成長には欠かせないことだったのでしょう。
これからどのような活躍をするのか、ファンとしてすごく楽しみですし、これからも応援していきたいと思います。